2010年04月22日

体罰の問題施設名は公表すべき? 橋下知事の判断は…(産経新聞)

 【橋下府政ウオッチ】

 何でも公開しろと言っているわけではない。だが、今回は公開するべきだったと思う。

 先日、大阪府内の知的障害児施設で、職員13人が入所する男女に体罰をしたとして、府が指導したと発表した。かかわった人数が多いことを重くみて施設名を尋ねたが、担当職員の答えは「公表できない」だった。

 「体罰を受けたことが公表されると、子供たちがショックを受ける」というのが府の言い分。ただ、かかわった職員が13人と多い。施設側の言い分も聞く必要があると感じていた。

 同時に、府内の別の児童支援施設で男性保育士(23)が女児2人に性的虐待をしたという発表もあったが、こちらは施設名を明らかにするようには求めなかった。被害内容を考えると、女児のプライバシーをさらすべきではないと判断したからだ。

   * * *

 体罰の問題があったのは大阪府寝屋川市の知的障害児施設。昨年9月、施設で研修中だった学生が虐待を見つけ、所属の大学を通じ、府に通報があった。

 府が聞き取りしたところ、入所する5−22歳の21人に13人の職員が馬乗りになったり、たたいたりする体罰を確認。パニック症状を起こした際などに、体の一部を引きずったり馬乗りになったりする体罰もあったが、けがをした入所者はいなかったという。

 府によると、施設では身体的虐待が横行していたといい、担当者も「認識が低く言語道断」と厳しく批判。改善を促したという。しかし、施設名については「公表できない」の繰り返しだった。

 結局、周辺取材などを通じて、施設を確認し、直接訪れたところ、施設の幹部はこう説明してくれた。

 「若い職員が多く、入所者が別の人に迷惑をかけそうな場合、(体罰が)最善と思ったのだろう」「隣の子のご飯をとる子の手をたたくことが虐待だと思わなかった」。虐待への知識や指導の技術が不足しているという印象は受けたが、子供たちへの悪意は感じ取れなかった。

 府が「体罰の時期の特定はできなかったが、以前からあった」と説明しているのに対し、施設側は「長年にわたるものではない」と反論した。

 施設側の説明によると、「昨年夏から秋にかけ、流行した新型インフルエンザの影響で、感染防止のため児童らが外出できなくなり施設内に閉塞(へいそく)感があったのも原因」だという。だからといって、虐待をしてよい理由にはならないが、双方を取材したことで、それぞれの見解に食い違いがあったことも分かった。

 施設長は「認識が甘く、子供たちに対し深く反省している」と述べた。施設側は、被害児童らの保護者にも謝罪。近く外部委員会を設置し、再発防止や体罰に加わった職員の処分を検討するという。

   * * *

 施設側が自ら会見し、反省の言葉を述べているさなか、大阪府庁では、橋下徹知事が定例会見で、施設名を「公表しません」と繰り返していた。施設側が会見していることを知らなかったという。

 今回の問題をめぐっては、事態が発覚したのは、学生の施設研修。府は年に1度、施設を調査しているが、これまで体罰を発見できなかったという。「調査に問題がなかったか検討したい」と話しており、府側にも反省点があることを認めた。

 行政側にしてみれば、施設名を公表するかどうかは、微妙な判断もあると思う。

 ただ、匿名のままでは、ほかの施設にも「虐待があったのはあそこかも」と嫌疑をかけてしまうことになるし、子供を施設に預けようとする保護者の判断材料にもならないという問題もある。

 漠然と、どこかで虐待があったということだけでは、住民が身近な問題として受け取ることも難しいと思うのだ。(中島高幸)


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2010年04月20日

特定外来生物のザリガニ、関東で初めて生息確認(読売新聞)

 生態系に悪影響を及ぼす特定外来生物に指定されているウチダザリガニが、千葉県内の利根川水系で見つかった。

 環境省によると、関東で生息が確認されたのは初めて。千葉県は周辺水域で繁殖が広まっている可能性もあるとみて調査している。

 ウチダザリガニは北米原産で体長10〜15センチ。在来の動植物を食い荒らし、巣穴を作って土手の浸食を招くなどの被害をもたらす。

 千葉県生物多様性センターによると、昨年9月、同県栄町を流れる利根川支流の長門川で捕獲された。その後、利根川本流でも見つかり、今年1月までに計15匹が捕獲された。

 環境省によると、ウチダザリガニは昭和初期に食用として米国から日本に持ち込まれ、放流されるなどしたが、現在、生息が確認されているのは、北海道と福島、長野、滋賀県に限られている。北海道では在来種のニホンザリガニの生息を脅かす。滋賀・淡海湖ではタンカイザリガニと呼ばれている。

 外来生物法の施行前には、食材などとして主に北海道から本州へ流入し、ペットショップなどでも販売されていたという。

 同センターは、ウチダザリガニに付着するミミズの一種、ヒルミミズの他地域との比較調査を通じて同水系への侵入経路を調べているが、外部から持ち込まれた可能性が高いとみている。

 生息範囲が利根川の全水域に及ぶ可能性が確認されれば、環境省関東地方環境事務所は「大規模な防除など対応を検討する」としている。

 ◆特定外来生物=生態系に悪影響を与える恐れがあるとして、2005年6月施行の外来生物法で指定された外来種。ジャワマングースやアライグマ、カミツキガメなど97種類ある。輸入、飼育、運搬などを原則禁止し、違反すると罰則が科せられる。

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2010年04月17日

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